サングリア展に向けて
小林花子[長岡造形大学 准教授]

日常のささやかな事柄にも眼差しを向け、日々かたちを
つくり続けることで自分の有り様を探ろうとする女性二
人の展覧会。
西方彩子は長岡造形大学で彫刻を学び、これまで「自分
はどのような人物なのか」をテーマに自分自身と向き合
い続け、木彫作品を中心に展開してきた。
不破妙子は同大学大学院で現在、外で拾った木の実や木
の葉のように、大切な一日の出来事や言葉にできない気
持ちをかたちとして残すため、自らの作品の在り方を探
っている。
二人が本展でテーマとする『サングリア』は赤ワインと
果実などで作られるワインカクテル。季節ごとの果実に
よって、また、作り手ごとに違う個性を持った味わいに
なる飲物である。二人の表現にも日々の出来事や作り手
の心の移り変わりが折り重なり、かたちとなって現れる。
本展では西方は木彫の他に塑造作品を、不破は乾漆作品
を出品予定。作家として活動を始めたばかりの若い二人
の初々しい作品に注目したい。



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