猪爪彦一展 〜物語は はじまる〜

12月11日(火)−26日(水)

幕が開くのを待つ間
微かに序奏の調べが聞こえてきはしないかと
耳をそばだてる。
待ちきれず、ほのかな期待を持って。

扉を開けると
想像の世界へ誘われる。
それは心に無限に広がる宇宙への旅立ち。
浮遊しながら、懐かしくおぼろげな記憶への旅でもある


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猪爪彦一の描く世界は
言葉を立ち上げ、いつのまにか
現実と非現実の境を飛び越えて深遠な宇宙に誘う。
瞬きすらしない間に。
いや、知らぬ間に、といったほうが適当だ。
ゆっくりとした鼓動が時と呼応し、
新しい歩みが無地のキャンパスに色を置いていく。
無限の宇宙に有形の形見が浮遊し、物語を想起させる。
そして今、一楽章の幕が開く。

油彩


猪爪彦一 http://www.geocities.jp/h_inotsume/