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2011marou2011marou02丸山正三展『よこめでにらむ立体派』

2011年6月11日(土)―21日(火) 10:00~18:00
会期中無休, 最終日は17:00まで.

ピカソ・プラックの立体派をスキラ版で見て、深く大きな構成に驚いた。抽象ばやりの時代にひときわスマートに見えた。私はピカソとブラックの創始した立体派を真正面から見て、こういうオリジナルなものを見ていると何かが私に入つてきそうな気がして垂涎たる気持ちと共にまともにみられぬ非常に幸福な恐れというものを感じてこれは横目でしか見られぬものだと悟つた。「よこめでみながら」制作したのがこの度の作品でありますので、どうぞ御高覧頂き度くお願い致します。 新制作協会会員 丸山正三

同時開催:長岡商工会議所 丸山正三展『MaRouとこどもたち』 
2011年6月1日(水)-15日(水) » 展覧会詳細(PDF) 
◆ 生きる歓び 子供の姿で表現 丸山正三展によせて 豊口協|長岡造形大学理事長
◆ 新潟日報「日報抄」掲載文 



◆ 生きる歓び 子供の姿で表現 丸山正三展「MaRouとコドモたち」によせて
豊口協|長岡造形大学理事長

久しぶりの丸山正三の力作展である。人生を通して求め続けてきたメッセージ。「真善美」の思想を一堂に集めた展覧会である。丸山正三は、医師としての人生を通して、多くの患者と接して来た。その患者の一人一人の生きざまが、間もなく白寿を迎える丸山正三の全身に、人間愛の絆を育み続けて来た。その愛の絆が、一本の絵筆に託され、丸山正三の世界がメッセージとしてキャンバスの上に描かれている。
世界中の子供たちの姿。子供たちを通して訴える生きる歓びが、心をしめつけるような迫力で、しかも爽やかに迫ってくるのはなぜだろうか。医師として絵描きとして、これほど二つの世界を融合させた作家は他に類を見ない。今回の展覧会は、親子で見ることの喜びが託されている。「早春の広場」に目を移してみよう。広場の真ん中に子供が描かれ、ハトが舞い人々が集う。生活がそこにあり、交わし合う言葉が聞こえてくる。
3年前、丸山正三美術展が長岡市の上組小学校で開かれた。その時の小学生の素直な感性が創り出したのが、今回の展覧会といえるだろう。丸山正三と子供たちの世界。人生を通して求め続けた美の世界が、光に輝いてみえる会場である。

新潟日報「あーとぴっくす」掲載


「人生は予測できない。読めないということをプラスに考えるか、マイナスに考えるかで年の取り方は違う」。
98歳。国内最高齢の現役洋画家といわれる長岡市の丸山正三さんが長岡商工会議所で15日まで個展を開いている。元気の秘密を尋ねると、こんな言葉が返って来た戦前から絵を描いてきた。年が焦土と化し、多大な犠牲を出した対戦を振り返り、「一人一人の不幸を別にすれば、あの戦争にも希望につながる部分があった」と言う。戦争が終わったとき、新しい時代の到来と、自由への期待があったのだろう丸山さんの作品は明るくて透明感に満ちている。この画風は、新しい時代を迎える風の中で生まれてきた。代表的なモチーフはヨーロッパの街並みと子どもたちだ。最新作も、スペインの路地で子犬を相手に闘牛のまね事に興じる子どもたちであるかたちの定まらぬ、可能性の塊のような子どもたちの姿が好きだという。大きなキャンバスには、子どもたちを見守り、穏やかに包み込む街が描かれている。それが、大戦という災厄で丸山さんが見出した希望から生まれた風景である今回の大震災は、東北の風景と子どもたちとを引き裂いた。多くの子どもたちが命を落とし、未来への可能性を奪われた。「それが何より切ない」と丸山さんは言うしかし、ここからプラスに向けて一歩を踏み出さなければ、希望を見つけることができない。くじけそうになる状況をマイナスに考えない。何度も「予測不能」を乗り越えてきた大先輩の言葉は道しるべのようだ。

新潟日報「日報抄」掲載