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2008katsunori矢尾板克則展

2008年2月18日(月)-28日(木) 10:00~18:00
会期中無休, 最終日は16:00まで.

◆ 矢尾板克則展によせて
瀧澤直人|公務員 


矢尾板克則はパンクでロックなお兄さんである。同時に心優しいよき家庭人である。のどかさと激しさの絶妙なバランスは作品にも反映している。全国に熱いファンを持つ彼の存在を、新潟は大いに自慢していい。確かな技術に支えられ独特の造形・色彩感覚が光る陶器と並んで、オブジェもまた魅力的。今回はKOYAである。陶板で作られた屋根、柱、壁、床、それらは此処にある空間を様々なカタチに囲い込むことで、別の時間と空間を現出する。
捻じ曲がり。隙間が開き。ひび割れ。剥落し。そこに在る。欠片ひとつでもその肌合いを見つめていると、流れた時に思いが誘われ、此岸の時をしばし忘れる。その「小屋」に人の棲む形跡はない。それは観る私たちの心が遊ぶ空間なのだから。ただそれは壺、中天ではなく此方に向かって開かれている。私たちは彼岸と此岸を行き来する不思議な経験をする。ギャラリーmu・anのスタイリッシュかつ暖かい空間は、YAOのKOYAをしっとり受け容れ、また私たちをも包み込んでくれる。有り難い。

新潟日報「あーとぴっくす」掲載
 


矢尾板克則展のために 立見迪子

土でオブジェや器を創る。
重ねたり、足したり
削ったり、剥がしたり
記憶を積み重さねた様な痕跡に出会う。
それは、限りなく繊細で儚く美しい。