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2008ogawa小川宏展

2008年1月29日(火)-2月13日(水) 10:00~18:00
会期中無休, 最終日は16:00まで.

◆ 小川宏展によせて -偶形について-
佐藤秀治 


いかめしい顔をして、作品に近付いたり、離れたりして漠然と眺めるという見方を私たちはいつしか身につけさせられてしまったようである。眼を細め大まかに対象を見るということも、無意識にやってしまう。これは、自然の風景やタブロー作品を見るために長い間継承されてきた有効な手段でもある。
私は今回の小川作品の味わい方について、ひとつの提案をしたい。私たちは普段作品を「拡大して視ること」はない。そこで想像してみてもらいたいのである。意志をもって打った点に、美しさとは別に形の成り立ちに関わる視点が隠されていることに気付かされるはずである。任意に打たれたはずの点は、拡大して視ると偶然な形であったことに気付かされる。
墨液を含んだ筆先から生まれた書画は、筆法・筆圧の潔さや美しさとは別に、大いに飛躍すれば、自己の中に同居する他者を引き連れることに気付かされ、「遇形」としての面白さの迷宮に誘い込まれるのである。想像してみてもらいたい。「ミクロの大きさに」なって小川作品の中に入って見ると、点は墨の海であり白い雪原に見えるかも知れない。点は背景としての余白を「遇形」としてかたどり、重なり合うことで重層・合体としての新たなる「遇形」を生む。さらにモノプリントは「遇形」を突き放して見せている。「拡大して視ること」「ミクロの大きさに」ということ、小川作品を通して『想像して視ることから導き出られることがある』ことを私は学ばせていただいた。感謝
 


小川宏展のために 立見迪子

真面目に、真剣に遊ぶ。
美術という創出の世界で。
年密な構築をした上で
精神も技術も自由に解き放ちながら、
新しい美を追求してやまぬ姿が、ある。